LP → SHOPIFY / PRACTICE RUN 01

atelier senoを、
Shopifyのお店にするなら。

LPの世界観はそのまま。増えるページ・設定・工数・値段の基準を、1回通して出しました

2026.09.08 / 架空ブランドでの練習・販売はしません

TL;DR LPをShopifyのお店にするには、ページが7枚増え、設定が4つの群で必要になります。一番重いのは初回のテーマ実装(5〜6日)で、2回目からは半分以下。トンマナが決まっている案件なら全体で7〜8日に収まり、定価40万円(世界観から)/25万円(LPがある人のEC化)を素直に説明できる中身になりました。

今回、実際にShopifyのテーマ(お店の見た目を決めるファイル一式)を書き、Shopify公式の検査に通し、モックデータで全ページを描画しています。本物のShopifyストアはまだ立てていません(アカウント作成が要るため)。

01

ページは1枚から、11枚になる

LPは1ページ8節。Shopifyのお店にすると私が作るページが7枚、Shopifyが自動で用意するページが4枚。「誰が中身を用意するか」まで分けると、見積の輪郭が出ます。
ページ要否型を作る中身を用意するひとこと
トップ必須LPをほぼそのまま移植。作品6点が商品ページへ飛ぶ
作品一覧(コレクション)必須自動種類で絞る・並び替え。商品を登録すれば勝手に並ぶ
作品ページ(商品)必須店主型は1つ。号数・金具の選択、在庫、納期、ギフト包装
カート必須自動「あと◯円で送料無料」・ギフトメッセージ欄
レジ(購入手続き)必須Shopify自動色とロゴだけ合わせる。触らない
配送・返品について必須店主送料・日数・返品条件は店主が決める。私は形にする
特商法・プライバシー・返品規約必須Shopify店主Shopifyの「ポリシー」機能に文面を入れるだけ
お問い合わせ(作品の相談)必須LPの相談フォームの後継。Shopifyの標準フォームで送信できる
アカウント(注文履歴)必須Shopify自動新しいお客様アカウント。作らない
検索・404・準備中ページ必須自動テーマに最低限入れておく。公開前は「準備中」が表に出る
お知らせ(体験の日程)任意店主ブログ機能。ワークショップの告知に使う

LPにあった「作品詳細の窓(ダイアログ)」は商品ページに、「相談フォーム」はお問い合わせページに、それぞれ役割が移りました。無くなった節はありません。

02

6つのレイヤーと、工数

上から順に進めます。日数は1日=集中して5〜6時間の目安で、左が初回・右がトンマナ確定済みの2回目以降。
L0世界観

トンマナ(LPで確定済み)

配色・書体・写真の空気・言葉づかい。EC化で足すのは商品写真の撮り方ルール(正方形・同じ光・同じ布)だけ。

0.5
2回目〜 0.5日
L1情報設計

ページと導線を決める

上のサイトマップ。各ページの目的・ボタンの飛び先・メニュー構成。LPの節をどのページへ移すか。

1
2回目〜 0.5日
L2商品データ

商品の「型」を決める

タイトル・カテゴリ・素材・サイズ・お手入れ・納期の項目。号数や金具のバリエーション。一点物(残り1点)と受注制作(約7日で発送)の在庫の考え方。写真は1商品3枚。

私が型店主が入力
1
2回目〜 0.5日
L3テーマ実装

LPのデザインをShopifyの言葉(Liquid)に移す 一番重い

今回やった本体。LPのCSSを移植し、8つの節を「管理画面から文言を直せる部品(セクション)」に分解。商品・一覧・カート・各ページの型を書き、Shopify公式の検査(theme check)を通す。初回は書き方を覚える時間込み。

5〜6
2回目〜 2〜3日
L4ストア設定

お店の中身を管理画面で設定する

配送(送料・無料条件・お急ぎ便)、決済(Shopifyペイメントの申込は店主本人)、消費税、通知メールの文面、レジの色とロゴ、ポリシー3本、メニュー、サブドメイン接続、商品登録。店主との往復が一番多い層

私が設定店主が決める・申し込む
2
2回目〜 1.5日
L5公開

検品・テスト注文・引き渡し

PC/スマホ検品、日本語改行の機械チェック、テスト決済で注文→通知メール→発送処理まで一周、計測(GA4+ヒートマップ)、店主向けの操作案内(商品登録・注文処理・発送通知)、所有権の移行。

店主が一周体験
1.5
2回目〜 1日
初回(今回)
11〜12日
»
トンマナ確定+テーマ流用
7〜8日
»
削減
−4日(約35%)

削減の中身はほぼL3。テーマ本体(部品17個・型20枚)はそのまま次の案件に持ち越せるので、色・書体・写真を差し替える作業だけになります。L4の往復は案件ごとに減らせないので、ヒアリングフォームで先に固めるのが効きます。

03

工数はどこに溜まるか

初回
L3

テーマ実装

全体の半分。ただし「覚える時間」が半分を占めるので、2回目に一番縮む。今回の試作でここは通過済み。

2回目以降
L4

設定と往復

送料をいくらにするか、返品は何日か、コンビニ払いを入れるか。店主の判断待ちで止まる層。フォームで先に聞いておく。

いつも
L2

商品データ待ち

写真と文章が揃わないと商品ページは空のまま。「型を先に渡して、店主が埋める」流れにすると止まらない。

04

設定の全リスト(L4)と、誰が決めるか

「設定」は開発ではなく管理画面で選ぶ作業。でも項目は多いので、ここを漏れなく持っているかが仕事の差になります。
項目決める手を動かすatelier senoの例
配送送料と無料条件店主8,000円以上無料/未満は全国一律250円
配送方法店主クリックポスト/お急ぎ便レターパック550円
納期の表示店主在庫品は翌営業日・受注制作は約7日
決済Shopifyペイメント申込店主店主本人確認・口座登録は名義人しかできない
コンビニ払い・後払い店主要るなら外部決済(KOMOJU等)を追加
消費税の設定既定税込表示・10%
お店の文面ポリシー3本店主私が雛形特商法・プライバシー・返品規約
通知メール既定注文確認・発送通知の文面を店の言葉に
レジの見た目ロゴ・ボタン色・背景だけ
商品商品登録店主店主私は型と最初の数点。以降は店主
バリエーションと在庫店主私が型号数4種・金具2種。一点物は在庫1
コレクションとメニューすべて/ピアス/リング/ネックレス…
公開ドメイン接続shop.◯◯.com をCloudflareでShopifyへ(灰色雲)
計測GA4+Clarity。カート到達率・購入率を見る
05

実物:LPが、お店になった

上がいまのLP、下がShopifyテーマとして描画したトップ。世界観は一切変えていません。変わったのは「相談する」が「カートに入れる」になったこと。
Before — LP
現在のLP
After — Shopify
Shopifyテーマのトップ
作品一覧
作品一覧 種類で絞る・並び替え。在庫の状態がバッジで出る
商品ページ・ピアス
作品ページ(一点物) 金具を選ぶ・残り2点・ギフト包装
商品ページ・リング
作品ページ(受注制作) 号数を選ぶ・約7日で発送
カート
カート 送料無料ゲージ・ギフトメッセージ欄
配送・返品
配送・返品・特商法 店主が決めた条件を形にする
スマホの商品ページ
スマホ 写真→選ぶ→買う、が1画面で進む

全ページを実際に動かせるデモ → お店のデモを開く(架空・購入不可)。日本語改行の機械チェック8項目・横スクロール5幅はすべて合格。

06

値段の基準

工数×自分の床(LP18万)から素直に出すと、こうなります。「LPを作った人にEC化を足す」か「ゼロから世界観ごと」かで2段。
EC化プラン
¥250,000 税別・LPがある人向け
LP18万で世界観ができている人が、そのまま売れるようにする
  • ページ:トップ・一覧・作品・カート・配送返品・お問い合わせ
  • テーマ実装(LPの世界観をそのまま移植)
  • 商品の型づくり+初回登録10点まで(写真・文章は店主支給)
  • 配送・決済・税・ポリシー・通知メールの設定
  • テスト注文一周・検品・操作案内30分
  • 修正2回・納期3週間
✓ 世界観から作るプラン
¥400,000 税別・ゼロから
LPを作る工程(FV・構成・コピー)を含む。合計43万相当をまとめて
  • EC化プランの全部 +
  • 世界観設計・FV・トップの構成とコピー(LP制作と同じ工程)
  • 作品ページの文章を整える(6点まで)
  • 商品写真の撮り方ルール(構図・光・背景)を紙1枚で
  • 初回登録20点まで・お知らせページ
  • 計測導入+公開2週間後の初回レポート
  • 修正3回・納期4〜5週間
¥3,650/月
Shopify ベーシック(年払い)
3.55%
カード決済手数料(売上に対して)
¥0〜3,000/月
アプリ(定期購入・配送日指定など)
¥15,000〜/月
保守(任意)商品登録代行・月次の数字

世間の相場はフリーランス20〜80万・制作会社80〜200万。実売の値札はランサーズで20万/50万/100万の3段。25万は「フリーランスの中央」、40万は「デザインを起こす構築の一番厚い層(50万前後)」の少し下。どちらも説明できる位置です。

Shopifyでのお店づくりは、いまのLPの世界観をそのまま使って25万円(税別)でお受けできます。含まれるのは、トップ・作品一覧・作品ページ・カート・配送返品・お問い合わせの6種のページ、商品の型づくりと初回10点の登録、配送・決済・規約の設定、テスト注文までの一周です。
別途かかるのはShopifyの月額(年払いで月3,650円)と、売上の3.55%の決済手数料だけ。写真と文章はご用意いただきます。納期は3週間、修正は2回まで含みます。
07

この先:本物のShopifyに載せる

今回できたテーマは、そのままShopifyへアップロードできる形です。あと3手で「本物」になります。
1
Shopifyパートナーアカウントを作る(本人・無料・5分)。ここで「開発ストア」が期限なし・月額ゼロで作れる。店主/本人
2
開発ストアにテーマを上げる。ログインは本人のブラウザで1回。以降はこちらで shopify theme push で流し込める。商品6点・メニュー・ポリシーもこちらで入れる。
3
テスト決済で注文を一周(Shopifyのテスト用ゲートウェイ。お金は動かない)。注文→確認メール→発送処理→発送通知まで見て、店主の操作案内を書く。
今回やっていないこと
本物のストア作成・決済の申込・ドメイン接続・計測タグ。いずれも「アカウントがあれば1日以内」の作業で、テーマや設計のやり直しは要りません。
試作で分かった注意点(4つ)
  • 書体はGoogle Fonts読み込みのまま。Shopify公式の検査で「自社CDNから配信を」と注意が出るが、しっぽり明朝はShopifyのフォント一覧に無いので現実的にはこのまま。表示は問題なし。
  • Cloudflareのサブドメインは「灰色雲(プロキシOFF)」にする。オレンジのままだとSSL証明書が発行されず、お店が開かない。
  • 決済の申込は名義人しかできない。制作側で代行すると後で口座・本人確認が通らない。着手時に店主へ「申込を先にお願いします」と渡す。
  • 特商法の中身は店主の判断。所在地の非公開(請求時開示)は個人事業でよく使う形だが、選ぶのは店主。私は枠と例文まで。